作れる会社は4種類
有限会社の新設ができなくなった代わりに合同会社という形態が新たにでき、これで自由にほかの種類の会社へ変更できます。
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日本版LLCとは
新しく新設された合同会社は、アメリカのLLCをモデルとしているため、日本版LLCとも呼ばれています。これは株式会社と何が違うのでしょう? 一言でいえば株式会社というのは物的会社と呼ばれ「物」を主体に考える会社です。一方、LLCというのは人的会社と呼ばれ「人」を主体に考える会社です。従来のビジネスは設備に代表されるように「物」があって初めて利益が生み出されるという考え方を基本にしています。
会社の利益配当
たとえば、株式会社は投資家がお金を出し、それにより設備などを揃えることができます。そこから利益が生み出されるというように、お金(物)があればビジネス上優位に進められて利益を生み出すという考えです。利益が出たときにはお金を出した株主がそれを享受するのが当たり前であるという発想なのです。法律でも、原則としてお金を出した(出資した)割合によって会社の利益が配当されると規定されているのです。
ところが、近年、この「物(お金)があるからこそビジネスが優位に進められる」という考え方が変わってきています。物(お金)よりも『人』が利益を生んでいるのではないかというのです。人が有する知識やノウハウ・技術こそが利益を生んでいるという考え方です。必ずしも物(お金)を出した人だけが利益を享受するのではなく、知識・ノウハウ・技術を提供している人も利益を受け取る仕組みを持った会社があってもいいのではないかという思想からLLCが生まれています。ですから、LLCでは出資を多くした人だけが配当を多く受けるという形を取らないこともできます。たとえば、お金は少ししか出資していないけれども(極端な話、1円しか出資していなくても)、その人がいればこそ会社の利益が生まれるという人材がいれば、定款によってその人に多くの利益配当の権利を付することも可能になります。
さらに、合同会社は出資した分だけの責任を負う有限責任である点も注目に値します。こうした形態は人が重視される研究開発、産学連携などに適しています。また、法人も社員になれるので、企業どうしの共同事業にも使われそうです。

